プラモ作ろう ~ 合わせ目処理

前回

プラモ作ろう ~ 塗装の基礎知識
前回パチ組みはパチ組みで楽しいのですが、塗装をするとより表現の幅が広がります。成形色以外のカラーリングを楽しむこともできますし、なによりスケールモデルには塗装が必須。ちょっとハードルがありますが、ぜひ挑戦していただきたい!...

今回は、パーツとパーツを接着した合わせ目を消す工程です。
前回、水性トップコートが塗ったので、これをはがしてからの作業となります。合わせ目を消した後、ラッカー塗料で塗装をするので、水性アクリルの上には上書きできないのです。

なお、順番は前後しますが関節パーツは先に塗装してあります。関節を挟み込んで接着する箇所がありますので。
まずは左肩のスパイクショルダーを接着します。

接着剤を塗る際、以下が原則となります。
・内側から外側に向けて接着剤を塗る(写真の右上が接着剤のハケです)。

・接着するパーツ両側とも接着剤を塗る。
・合わせ目処理をする場合は多めに塗る。多少はみ出しても問題なし。
・合わせ目処理をしない場合は少なめに塗る。はみ出しはNG。
・はみ出した接着剤には乾くまで手を触れない。乾いてからペーパーなどでの処理をする。
こんなところでしょうか。接着剤は完全に乾燥するまで1週間ほどかかります。本来は完全に乾燥させてから作業するのが好ましいのですが、流石にそこまで待ってらんない。接着するパーツにもよりますが、私は半日から1日乾燥させて作業します。このとき併せてパテ盛りも行っています。
これが接着した後です。多少接着剤がはみでていますね。

トゲの先っちょに大きな接着線があります。ここをパテで埋めてやります。

ここからは人によって流儀が様々です。私のやり方は1例としてご覧ください。

隙間の空いていない部分も含めて全ての接着線にパテを盛ります。
ここの処理は、大きなスジがあったので粘土状のタミヤパテを使用しました。
タミヤパテを塗り込む際の注意点としては
・つまようじでぐりぐりと塗り込む。
・なるべく薄く塗る。乾燥時間に差が出ます。
・モールドにパテが入り込まないよう十分注意する。。

隙間がほとんど見られなかったパーツは溶きパテを使用しました。溶きパテだと処理が楽です。


溶きパテを塗る際の注意点としては、
・大きめの隙間には使用しないこと
・パテの粒子の部分(白い部分)が接着線に乗っていること。
・少し厚めに盛ること。液状なので、溶剤が揮発すると凹むのです(ヒケる、といいます)。
・モールドにどうしても流れ込みやすいので、パテを塗った後にデザインナイフの背などで掻き出してやること。

パテが乾くまでしばし待ちます。上記の通り半日から1日ですね。
乾いたらペーパーにて処理をします。400番のペーパーで余分なパテを削り落とします。その後、800番のペーパーで傷を細かくします。最後に1000番のペーパーで磨いてやります。ただし、ゲート処理の時と同様、サーフェーサーをかける場合は1000番は省略します。サーフェーサーについてはエアブラシ塗装解説のときに触れます。
私は基本ナイフで処理はしません。パテは意外ともろく、カットする際に割れてしまうことがあるのです。

これが処理の済んだショルダーです。大きなスジにパテが埋められて、つるつるになっています。


きれいに接着されていたように見えていた部分にも隙間があったようです。こちらもつるつるです。

今回合わせ目処理が必要だったパーツは写真の下段。それほど多くはありません。同様に処理していきます。


ペーパーをかける際の注意点としては
・接着線と垂直にペーパーをかけること。特にタミヤパテはプラスチックより柔らかいので、平行にかけるとスジに入ったパテがえぐれてしまいます。
・角(エッジ)のあるパーツは写真のように四角いものでペーパーにあてぎしてやること。

写真では消しゴムにペーパーを巻いて処理しています。これはペーパーがかかってエッジが丸まってしまうのを防ぐためです。
・ペーパーをかけすぎてモールドを消さないこと。
・400番をかけた後、爪で段差、隙間がないか確認すること。あったら再度パテ埋めしてやります。目視だけではわからない隙間、段差が結構あるものです。塗装した後に発見して泣く羽目にならないよう。今回は再パテ盛が5か所ありました。

手間暇かかる工程ですが、これをきちんと行うと仕上がりが段違いに美しくなります。古いキットは隙間だらけ、段差だらけのものが珍しくありません。初期のガンプラなんかは合わせ目処理が全体の工程の8割を占めていたくらいです。また、スケールモデルは接着線とモールドが重なるケースが多いので(特に飛行機)、より慎重な作業が必要になります。作業そのものはそれほど難しいものではないので、根気よく行っていきましょう。

次回

プラモ作ろう ~ 筆塗り塗装
前回全ての工作過程が終わりましたので、やっと塗装にはいります。今回は筆塗り塗装を行います。基本は大事ですからね。まずは筆の紹介から。左から面相筆、丸筆、平筆、平筆大です。それぞれ、極小、小、大を塗る際に使い...

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