プラモ作ろう ~ 塗装の基礎知識

前回

プラモ作ろう ~ つや消し処理
前回ひとまず形になりましたが、あと何かが足りない。 表面がテカテカしてプラスチック感がリアルさをなくしてしまっています。 つやを消すか、逆に思いっきりテカテカにするかのいずれかでプラスチック感を消したいところです。 プラス...

パチ組みはパチ組みで楽しいのですが、塗装をするとより表現の幅が広がります。成形色以外のカラーリングを楽しむこともできますし、なによりスケールモデルには塗装が必須。ちょっとハードルがありますが、ぜひ挑戦していただきたい!私なんかは工作より塗装のほうが楽しいですね。

これゴッグの迷彩塗装。もう好き勝手に塗ってすごく楽しかったです。
ハードルとしては、臭い。これにつきます。前回トップコートを使用しましたが、水性とはいえやはり臭い。ましてやラッカーをや。って感じです。ご家族にも理解いただいて換気には気を付けて塗装を楽しみましょう。

さて本題。塗装には筆塗り塗装と、エアブラシ塗装の2種類があります。
まず、筆塗り塗装について。
プラモデル用の塗料を筆で塗装します。そのまんまですね。必要なものは塗料と筆とうすめ液。道具を揃えるのはお手軽ですが、これが難しい。美しく塗るのは熟練が必要となります。筆の塗りすじが残ったり、厚く塗りすぎて表面が膨らんじゃったり。ただ上手い人が塗るとそれはそれは美しいものが仕上がります。味があるというかなんというか。筆と塗料だけでこんなに個性がだせるんだ、と思わされます。その領域までいくのは大変だとしても、筆塗りの基本は押さえておきましょう。

次にエアブラシ塗装について。エアブラシとは液体塗料をスプレーにする優れものの機械です。塗料を均一に塗れたり、ぼかし塗装したり、塗装の幅が一気に広がります。これ買ってなかったらこんなにプラモデル作ってなかったでしょうね。初級者が使ってもそこそこ美しく、上級者が使ったらナニコレ手品?ってくらい美しい出来になります。
はっきり言って、四の五の言わずに買っとけ。な?悪いことは言わんから。
ただ、欠点もあります。

GSIクレオス Mr.リニアコンプレッサー L5/エアブラシセット
欠点1
私はこれを使っているんですが、ご覧の通りお高い。ザクが30個近く買えるくらいお高い。ビグザム級。しかもこのお値段でエントリーモデル(高いのだと10万超える)。でもプラモ作るのには十分な機能はあります。
私も悩みましたね。三日三晩。でも子供の頃からエアブラシって凄いんだろうなあ、って思ってたので気が付いたらアマゾンぽちっ、と。使ってみて全く後悔しませんでしたね。むしろ良い買い物をしたと。2017年買ってよかったものベストワンですね。ちなみに2位が私のバイクで紹介したHonda CRF250RALLY。こっちは70万位したのにですよ。
大人の方は今すぐぽちってください。大学生、高校生はバイトしてぽちってください。小中学生はお小遣い貯める、、、じゃちょっときついか。
欠点2
うるさい。と、いってもこの機種だとエアコン以上洗濯機以下くらい。上位機種だともっとうるさいそうです。夜なんかは特にご家族に配慮を。
欠点3
くさい。筆塗りより臭い。圧倒的に臭い。水性塗料ならまだしも、私が普段使っているラッカー系塗料だと、換気が不十分だと頭痛までします。換気扇ぶん回して使っているんですが、アパートの廊下まで匂いがもれてました。最大の欠点かもしれませんね。くさいくさいと何度も繰り返してる気がしますが、それだけの破壊力があると思ってください。

次に塗料について
プラモデル用塗料は大きく分けて、ラッカー系、水性アクリル系、エナメル系の3種類です。
・ラッカー系


 一番メジャーな塗料です。発色もよく、色も豊富です。乾きが早く、プラスチックとの相性も良し。非常に使い勝手が良いです。
 欠点は、筆むらが出やすいこと。乾きが早いことの裏返しの悪い面です。あと、最大の欠点は匂い。くさいくさいと言っているのはこいつのせいです。いわゆるシンナー臭。健康にも悪そうです。塗装している最中に遊びに来た友人、すぐ帰りましたね。
GSIクレオスMr.Colorがもっともメジャーですが、他にもガイアノーツとか色々あります。
・水性アクリル系


 水性ですのでそれほど臭くはないです。ラッカー系に比べ、乾きが遅く、塗料の伸びもそこそこですが、個人的な感想としては発色がそれほど良くないと思います。色もそれほど多くありません。私はあまり使ってません。匂いの問題でラッカー系が使えない方はこちらを使用することになると思います。水性ですので塗料が乾く前なら水で筆など洗うことができます。バンダイも水性カラーを推奨しているのですが、ガンダムカラーは何故かラッカー系。
タミヤカラーとMr.水性ホビーカラーがあります。
・エナメル系


 発色もよく、塗料の伸びも良いのですが、乾きが非常に遅くプラスチックとの相性がよくありません。おまけに量が少ない。ほんのちょっと塗る分には適していますね。匂いもあまりないです。
最大の長所はラッカー系、水性アクリル系両者より弱いことです。ラッカーで塗装した後、上書きできます。そして消せます。つまり、スミ入れしたり、汚し塗装したり、何度もやり直せるのです。これは便利。
タミヤエナメルカラー、タミヤスミ入れカラー等が該当します。

次に塗装の重ね塗りについて以下厳守です。

ラッカーの上にラッカー →下地が十分乾いていて、気を付ければ○
ラッカーの上に水性アクリル →○
ラッカーの上にエナメル →○
水性アクリルの上にラッカー →×
水性アクリルの上に水性アクリル →○
水性アクリルの上にエナメル →○
エナメルの上にラッカー →×
エナメルの上に水性アクリル →×
エナメルの上にエナメル →下地が十分乾いていて、気を付ければ○

表でかけばいいんでしょうが、ブログで表の書き方わかんない。ごめんなさい。

次にうすめ液について
うすめ液とは、要は溶剤です。塗料の粒を溶かしている液体です。塗料が濃い場合、これを足して調節することからうすめ液といいます。それぞれ専用のうすめ液がありますので、間違えないようにしてください。
また、ラッカー系、エナメル系はそれぞれ各自のうすめ液で塗料を溶かす(はがす)ことができます。水性アクリル系はできません。ラッカー系うすめ液ではがすことになります。

筆などの用具の洗浄について
ぶっちゃけラッカー系うすめ液で全ての種類洗えます。水性アクリル系は乾くとラッカー系うすめ液じゃないと洗えないし、エナメル系のうすめ液は高いし。
なお、ラッカー系うすめ液を更に強力にして洗浄専用にした、Mr,ツールクリーナー改というものもあります。



すごくよく洗えますが、プラスチックを溶かしてしまうので、取り扱いには十分注意してください。いやほんと。これで湿らせたティッシュを置いてしまっただけでエアコンのリモコン溶けました。おまけに激臭。とんでもなく臭いです。

今回はずいぶん長くなってしまいましたが、塗料の特性だけは把握しておいてください。

次回

プラモ作ろう ~ 合わせ目処理
前回今回は、パーツとパーツを接着した合わせ目を消す工程です。 前回、水性トップコートが塗ったので、これをはがしてからの作業となります。合わせ目を消した後、ラッカー塗料で塗装をするので、水性アクリルの上には上書きできないので...


コメント

  1. pal より:

    ゴッグかっこいいですね、
    当方はキットを使ってエレキギターを作ってみたいのですが、
    公開されている塗装技術は流用できますか?
    紹介されているコンプレッサーも利用できそうでしょうか?

    • tatsuma-matsuda より:

      お褒めいただきありがとうございます。
      技術的には可能だと思います。コンップレッサーもちょっと非力ですが、問題ないと思います。
      ただし、プラモ用の塗料だとすぐに塗装が剥げてしまうはずです。
      楽器には詳しくないのでなんとも言えないのですが、ギターの本体の素材によって塗料が変わってくると思います。
      どちらかというと、工程的にはプラモデルより自動車の修理塗装に近いと思います。
      お力になれず申し訳ありません。
      これからも当ブログをよろしくお願いします。